認知行動療法Q&A①認知再構成がうまくいかないときの対処法 | 株式会社CBTメンタルサポート

こんにちは。CBTメンタルサポートです。

今回は、当センター代表・岡村によるYouTubeシリーズ「認知行動療法Q&A」の内容をもとに、現場でよくあるお悩みにお答えしていきます。

第1回のテーマは、「認知再構成がしっくりこないとき、どうすればいいか?」というものです。

認知行動療法の研修で必ず出てくる技法のひとつが「認知再構成」。
ですが、臨床現場では「うまくいかない」「クライエントが納得しない」といった声が多く聞かれます。

そんなお悩みへのヒントを、動画&記事でお届けします。


🎥 動画はこちら(約5分)


認知再構成とは?|考え方を「変える」ではなく「広げる」

認知行動療法(CBT)における認知再構成とは、
物事の受け止め方(認知)を見直し、より柔軟な視点を得るための技法です。

例えば、同じ映画を観ても「つまらない」と思う人もいれば、「感動した」と言う人もいますよね。
それは、私たちが物事を受け止める「認知のフィルター」を通して世界を見ているからです。

✍️ しっくりこないのは自然な反応

「別の視点を挙げてみましょう」と言っても、クライエントの反応は様々です。

これは実はとても自然なことなのです。

長年なじんだ考え方(=履き慣れた靴)を、いきなり違う視点に切り替えるのは
違和感があって当然。うまくいかなくても、「失敗」とは限りません。


認知再構成がうまくいかないときのポイント3つ

① 「変える」より「気づく」を大事にする

まずは「なぜ自分はそう考えたのか」に気づくことがスタートです。
無理にポジティブな考えに変える必要はありません。

🔑 重要なのは、「自分の認知に気づく」→「違う視点にも目を向ける」という流れを作ること。

② 納得できなくてもOK。視野を“広げる”ことが目的

「ネガティブ→ポジティブ」にすることがゴールではありません。
むしろ「いろんな見方がある」と受け入れられることが、心理的柔軟性を高めます。

③ 時間がかかるのは当たり前

書籍などには「2〜3回で変わった」という極端な例もありますが、
実際にはしっくりくるまでには時間がかかるものです。

🕊️ 焦らず、クライエントのペースで進めていくことが大切です。


まとめ|「変える」より「広げる」視点で支援を

認知行動療法において、認知再構成は中心的な技法の一つです。
ただし、「考えを変えられない=失敗」ではありません。

✅ 「自分の考えに気づくこと」
✅ 「違う視点を知ること」
✅ 「しっくりこなくても、それでOK」

こうした姿勢こそが、安全で効果的な認知再構成に繋がっていきます。


🧠 CBTの臨床に役立つ研修・動画を配信中!

CBTメンタルサポートでは、認知行動療法を学ぶための研修や事例検討会を多数実施しています。

https://community.camp-fire.jp/projects/view/590151

📌 詳しくはこちら:https://cbt-mental.co.jp/


📝 Q&A動画への質問も募集中!

「こんなこと聞いてみたい!」というご質問があれば、
ぜひYouTubeのコメント欄やフォームからお寄せください。

ご質問のお問い合わせはこちら

https://cbt-mental.co.jp/wp-content/themes/cbt/contact

一覧に戻る

関連情報をSNSにて発信しております

  • twitter
  • line
  • youtube
  • note