2022年11月25日
- 認知行動療法
認知行動療法の問い20:実践力のある認知行動療法家になるための研鑽法
質問
認知行動療法の上達法を教えてください。
回答
実践力のある認知行動療法家とはそもそもどのような人のことを指すのでしょうか。人によって意見は異なると思いますが、私にとって実践力のある認知行動療法家の定義は以下の通りです。
1.自分のやっていることの理由が説明できる
2.クライエントさんが見通しをもてるようサポートできる
3.仮説をたてることができ、客観的データから検証をしている
4.効果測定を実施できる
5.うまくいかない場合には軌道修正できる
6.複数の介入法を活用できる
7.分かった気にならず話を聴くことができる
8.質問を通して気づきを促すことができる
9.精神医学などの知識がある
10.認知行動療法の限界を知っている
11.セラピスト自身が比較的セルフモニタリングできている
上記項目を達成するためには、書籍、論文、研修などを通して知識を身に着けるとともにSVや事例検討会を通して自身の臨床を振り返る。実践を通してクライエントさんよりフィードバックを得る。ことの反復練習が必要になると思います。おそらく近道はありません。特殊な何かをする必要もなくただひたすら反復練習を繰り返していきましょう。そのような機会がない場合にはぜひ「認知行動療法の学校」をご活用ください。
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