認知行動療法の問い5:認知行動療法で性格は変えれるか | 株式会社CBTメンタルサポート

質問
認知行動療法を行うことで性格を変えることはできますか?

回答
 性格をどのように定義づけるかによって返答が異なってきます。例えば人との関わりを避けてしまう性格を変えて人と積極的に関われるようになりたいといった相談の場合、ある意味では性格、、、行動を変えることは可能になります。「性格」を変えることを目的とした認知行動療法を行う場合、まずは相談者にとっての性格により引き起こされたと思われる困りごとを明確にしていきます。いつどこで誰と何をしている時に、どのように考え、どのような気分になり、どういった行動のパターンなのかを明らかにしていきます。そして、困りごとに影響を与える認知や行動を明らかにしていきます。気づけたからといってすぐに認知や行動を変えることは難しいです。変えたいと思いながらも変えられないからこそ苦しいのです。なので最初から無理に変えようとする必要はありません。ただただ、自分が困りごとに陥りやすいパターンに気づく。それだけでも少し距離ができて楽になる場合があります。しっかり観察できるようになると「これだったら変えられるんじゃないか」と思えることがでてきます。どんなに小さなことでもかまいません。少しずつでもこれまでと違うパターンを歩むことで結果として大きな変化が生じる場合があります。認知行動療法は比較的短期間で効果が出やすい(個人差はあり)と言われますが、それでもやっぱりこれまで繰り返してきたことを変えるというのは大変です。どうか無理をなさらず少しずつやっていきましょう。

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