サブスクリプションとは月額利用料を支払うことで製品やサービスといったコンテンツが利用可能となるサービスです。

2019年はサブスクリプション元年といわれるほどにサブスクリプションサービスに注目が集まっています。サブスクリプション自体は決して新しいものではないですが、デジタルコンテンツの適用が増えてきたことで再度注目されるようになりました。

サブスクリプションと認知行動療法の学習は非常に相性が良いのではないかと私は考えています。今現在、認知行動療法を学ぶためには書籍、単発セミナー、数日間の集中型トレーニングが主流となっています。この研鑽法の問題点は定期的な学びでないためどうしても限定的なことしか学習できなくなってしまうことです。実際に認知行動療法を行うと日々疑問が浮かびますし教科書に書いているようにうまく進むとは限りません。

サブスクリプションサービスとして認知行動療法の研鑽場所を提供することができれば継続しての学びの場を確保することができます。月額制なので決まった金額で学ぶことができ、座学だけでなくロールプレイなど実践に即した研鑽も可能になります。公認心理師や臨床心理士といったメンタルヘルス支援者が認知行動療法を研鑽する場所として使っていただけるようなコンテンツ作りをしたいと考えている私にとって、サブスクリプションを利用しない手はありません。

前例となるサービスはほとんどありませんでしたがだからこそやる意義があるのではないかと考え作ったのがオンラインコミュニティ「認知行動療法の学校」です。現在参加者は200名を超え、外部の先生方にもご協力いただき学びの場として順調に機能しています。座学だけでなく、模擬面接、外部講師セミナーなどさまざまな学習形態を用意しています。今後より参加者にとって役立つコンテンツとなるよう努力していきたいと思います。

サブスクリプションがメンタルヘルス支援者の研鑽の常識を変えるのか。認知行動療法の学校生が実践力を身につけ、認知行動療法を必要とする多くのクライエントさんのお役にたてることを願っていますし、きっとそういった未来はやってくると信じています。