2022年09月22日
- 認知行動療法
認知行動療法とは
認知行動療法は数ある心理療法の中の1つです。認知というのはある状況における「考え方やイメージ」のことです。この記事を読んでくださっているあなたは今まさにどのようなことを考えていますか。「なんて分かりやすく引き込まれる文章なんだ」と考えているかもしれません(おそらくそのように考える人はごく少数ですが)。行動というのは読んで字のごとく、ある状況においての「ふるまいや動き」のことです。認知行動療法では「認知」と「行動」が互いに影響しあっていると考え、こころの困りごとを「ある状況における考えや行動のパターン」と捉えます。うつ、社交不安、強迫症、パニックなどの精神疾患や人間関係などさまざまなこころの困りごとがありますが、認知行動療法による困りごとの整理の仕方は基本的に同じです。
人目が気になるという困りごとの場合
人目が気になった状況:商店街を歩いて前方から来るのが見えた際
認知 :不審者だと思われる、にらまれる、この場を離れよう
気分 :怖さ80点
身体反応 :手足の震え、発汗
行動 :その場を離れる
上記のように困りごとの整理をおこないます。複数場面で困りごとのパターンを整理することで困りごとの共通点を発見していきます。それらを通して困りごとに共通する「認知」と「行動」を発見し、変えやすい方をさまざまな介入技法を用いて扱っていくことで改善を目指していきます。
認知行動療法の流れ
1.あなた自身の困りごとをセラピストと一緒に整理していきます。
2.認知行動療法の視点から見た困りごとのパターンを振り返ります。
3.方針について検討します。
4.自分にあったムリのないことにチャレンジすることの困りごとのパターンを変えていきます。
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